ともに語り合う、気づきの場 Talks-03:女性教員に聞きました!「仕事としての研究とは?」…女子受験生の皆さんが自分の将来について考えたとき、大学で働く女性教員の方たちは、いちばん身近に感じるキャリアモデルなのではないでしょうか?そこで基礎工学部で働く彼女たちに、普段どんなふうに考え、過ごしているのか、お話を伺ってみました。ともに語り合う、気づきの場 Talks-03:女性教員に聞きました!「仕事としての研究とは?」…女子受験生の皆さんが自分の将来について考えたとき、大学で働く女性教員の方たちは、いちばん身近に感じるキャリアモデルなのではないでしょうか?そこで基礎工学部で働く彼女たちに、普段どんなふうに考え、過ごしているのか、お話を伺ってみました。

Profile

  • 田中 歌子さん

    電子物理科学科
    田中 歌子さん

    基礎工学研究科 システム創成専攻
    電子光科学領域 講師

  • 白石 都さん

    化学応用科学科
    白石 都さん

    基礎工学研究科 物質創成専攻
    機能物質化学領域 助教

  • 金子 美樹さん

    システム科学科
    金子 美樹さん

    基礎工学研究科 機能創成専攻
    生体工学領域 助教

  • 久世 尚美さん

    情報科学研究科
    久世 尚美さん

    基礎工学研究科 システム創成専攻
    社会システム数理領域 助教

現在の仕事内容について教えてください。

  • 久世

    おもに研究と講義ですね。研究は、専門であるネットワークとセキュリティについて調査をしてデータを取り、それを論文にして発表するという一般的なプロセスで行っています。論文は「40歳までに30本あるといいね」と言われているので、1年に1~2本のペースで書ければ…。あくまで目標ですけど(笑)。田中先生は?

  • 田中

    真空装置やレーザー装置などを扱って原子物理の実験をしていることが多いですね。基本は実験室で暮らしている感じ(笑)。他に、1年生の力学の講義や大学院生の講義も行っています。

  • 金子

    私は2018年の3月まで別の大学にいて、大阪に住むのも初めて。いまは講義じゃなく、少人数の学生さんに実習というかたちで電子回路を教えたり、統計の解析、例えば「タイタニック号で生き残った人たちにはどんな共通点があるか」といった解析をしてもらったりしています。研究では、ウェアラブルデバイスという腕時計型やシャツ型の装置を身につけてもらって心拍や呼吸を測り、その人が眠いかどうかを判断するというような研究を行っています。

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  • 白石

    私も基本的には自分の研究活動をしていて、同時に学生の卒業研究や修士の学生の研究をサポートしているという感じですね。あとは学部生の実験の補助をしたり。助教である間は基本的に講義を持たないのが、うちのコースのやり方だと思います。あ、でも久世先生は講義をされていますね。

  • 久世

    コースによって違うって、いま初めて知りました(笑)。

仕事とプライベートを両立するために心がけていることは?

  • 金子

    日常的に研究のヒントになることっていっぱいあるので、私はあまり仕事とプライベートを分けないようにしています。読書が趣味なのですが、最近は海外の教授の行動経済学の本を読んで研究のヒントにしたり。論文を読むのも、読書みたいな感覚だったりしますね。

  • 白石

    私は体調管理かな。興味をもって仕事を続けるためにも健康が大切。だから、気が乗らないときはそんなに無理しないっていうのもアリだと思います(笑)。

  • 田中

    休みの日には、アマチュアの野球とかをスタジアムまで観戦に行って、「わー!」って応援したりしています。アマチュアが好きなのは、商業ベースではなく純粋に好きでやっているものだから。しかも大学野球だと、学業と両立しているわけですよね。普段の授業では「部活で休みます」っていう子に、「公欠にはならないよ」と冷たい感じで言っているんですけど、心の中では「文武両道でやっている子は偉いなぁ」って思っています(笑)。他にも、家庭菜園をしたりピアノを弾いたり。私の場合は仕事と普段の生活は、かけ離れた内容ですね。

  • TalksイメージTalksイメージ
  • 久世

    私は区切りをつけるのが苦手なタイプなので、意識して仕事とプライベートを分けるようにしています。それでも、休日に仕事のことが頭の中に残っていたり…。

  • 白石

    それはありますね。四六時中、考えませんか?

  • 金子田中

    あります、あります。

今後の目標や夢について教えてください。

  • 田中

    普段、実験室で真空装置やレーザー装置といった大型のものを使って精密な測定などを行っているのですが、かたや半導体の微細加工技術ってすごく進んでいますよね。だから私たちが使っているような実験装置も、ゆくゆくはどんどん集積化していけるはず。いつか、実験室の外でも同じ精度で、皆さんが恩恵を受けられるような形になるものが作れたら、と思っています。

  • 久世

    短期的には論文をコンスタントに出せるようにすること。長期的には専門がサイバーセキュリティなので、これからオリンピックもあり、ますますセキュリティが重要になってくるので、その一翼を担えたらと思っています。他には、例えば英語の本でも分野違いだと苦労する部分があるので、勉強して読める範囲を広げていきたいと思っていて、あと、学生時代に尺八を…。

  • 金子白石田中

    えっ!?

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  • 久世

    大学のときに何か音楽をやりたいと思って。でも、バンドや吹奏楽はハードルが高くて…。

  • 田中

    尺八って音を出すだけでも難しいですよね?

  • 久世

    最初に吹かせてもらったときに音が出て感動してしまって。それでうっかりハマってしまったんです(笑)。その尺八をずっと眠らせているので、時間ができたら練習したいなと。

  • 白石

    私も久世先生がおっしゃったように、コンスタントに論文を出したい。DNAが壊れてしまったときに、細胞がどうやって修復していくのかという研究、いわゆる基礎研究を行っているので、長期的には自分の研究が社会に還元されて、自分の死んだあとでもいいので(笑)、誰かの役に立てば満足かな。

  • 金子

    私は人の心拍や呼吸を測って健康管理などに役立てるという研究をしているので、どんな形かはわかりませんが、将来それを使うことで、ひとりでも安全になったとか健康になったと感じてもらえるものを作るのが目標。個人的な夢としては、自分の部屋の壁一面に本を並べたい!

受験生にアドバイスやメッセージをお願いします。

  • 白石

    基礎工学部は分野が多岐にわたっていて、基礎から応用までいろいろできるのが魅力。ここで学ぶのは楽しいと思いますよ。個人的には、女性研究者にもっと増えてほしい!

  • 金子

    やりたいことが決まっている人は夢を叶えられる場所だと思うし、やりたいことが漠然としている人も、何かを見つけられる「きっかけになる場所」じゃないかな。私もここで「こういう研究テーマがあるんだ」とか、今でも勉強させてもらっているので、これから入学する人もすごく良い影響が受けられると思います。

  • 久世

    例えば「情報科学」と言うと、回路やソフトウェアのプログラミングを想像する方が多いと思うんですけど、その成り立ちの根本にあるのは数学。ここでは、基礎となる数学から応用までひと通り勉強できるし、そのなかでやりたいことを見つけていけるのが魅力ではないでしょうか。

  • 田中

    私は理学部出身なんですが、基礎工学部に来て自分の考え方が広がったと感じています。研究について、判断基準は面白いか、面白くないかだけだったのが、どうすれば世の中につなげていけるか、ということを考えるようになりました。受験生の皆さんも「こういうことで自分を活かしたい」というのがあると思うんですけど、その将来へのどんな入口もここにはありますよ!

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